2011年3月31日木曜日

生涯ポスドク精神

 今日で、日本学術振興会特別研究員PDとしてのポスドク生活を終えます.
この3年間は研究に対する考え方やその持つ意味など考えることが出来た貴重な期間でした.
研究員として快く迎え入れたくださった先生,スタッフ,そして実験室でともに時を過ごした学生のみなさんに感謝の言葉で一杯です.一番,身になったことは,業績云々ではなく,理論的思考を持って物事を進めていくこと,そして,その事実や現象に対して思考し,次の物事へ繋げることを学びました.おそらく,自分にとってのポスドク期間は,研究や実験を通して,研究者としての考え方を学んだ期間だったのかなと思います.

・データに一喜一憂し,毎日試行錯誤しながら実験する日々はとても楽しい時間でした.
・まだまだ勉強しなければならなことを感じました.
・良い結果を求めることは大切ですが,「良い研究」をすることの重要性を感じました.
・良い結果を求めることは大切ですが,結果はどうであれ,きちんと「分かれば良い」ことの研究の
 本質を学びました.
・条件検討の重要性を学びました.
・初めて実験がうまくいかなくて涙が出た時がありました.
・初めてのベクター作製に1年費やしました.
・セミナーで先生方のコメントは次の実験を進めるための視点がありました.

これから成長するためには「生涯ポスドクの精神」で物事に取り組んでいくことが大切だと思う.
そして、一歩一歩自分らしく進んで行こう.

明日からまたスタート.
この3年間を活かす今後にしたい.