5月に入り、授業も落ち着きはじめてきました。
最近、日本の科学成果発表の水準は低下し、ここ10年間で他の科学先進国に後れを取っている報告を読みました。この背景には、予算やポスト、政策等々、色々な要因が挙げられています。組織や物事が常に変わりながら進む流れに、おそらくその描かれた絵を実際に行う人が実際の研究に費やす環境に対応しきれていないことがあるのかもしれません。
「健康とは幻想である」ルネ・デュボス著の中で、「健康とは必ずしも活力のある状態、幸福な状態、長生きする状態のいずれかでもない。健康であることは、あらゆる病気から免れていることを意味しない。健康であることは、あなたが自分の役割を果たせるということ、将来ないりたものになれるということである。」という一節がありました。
変化し続ける環境に適応するその過程そのものが重要であるという視点。
退職されても現役で現場指導されている先生の姿やそれぞれの分野で拘りをもって仕事されている方の姿、次のスッテプを模索している卒業生、大学生。
どのステージでも共通する考え方なのかもしれませんし、今の時代だからこそ大事なことなのかもしれません。
雑感。