2018年11月3日土曜日

草の根的活動と研究思考

11月。
学会やカンファレンスでの発表。研究のアプローチは異なりますが、
共通していることは、それぞれのテーマを地道にかつ継続していることかもしれません。

研究と現場の好循環、研究知見(エビデンス)を現場に還元することなど、それぞれの発表を通して改めて感じました。

学会では、ハイパフォーマンススポーツの方向性や政治的な動向、現場での研究報告、それぞれの視点から自分の研究がどの立ち位置にいるのかを整理することができました。

八戸や宮城でのFALプロジェクト。
草の根的視点でエビデンスを積み重ねていくことに意味があるのかもしれません。


スポーツ現場において研究(測定や調査)する際にはまだある一定の距離感があるように感じます。これまで様々な地域で測定をする中で、前回の値と比べて期待される値が得られず、何回か測定をし直す選手がいました。その選手はその測定を自分事として捉えていたのだと思います。

研究としての測定でなく、選手自身が測定の意味を理解し、さらにその測定を活かすこと、その測定データから課題や方向性を考える「研究思考」が最も重要なことなのかもしれません。

測定されたデータを研究として発表する学会やカンファレンス、測定されたデータを選手にフィードバックする現場、両方の視点で進めることの必要性を改めて感じた機会でした。

備忘録@新千歳空港