専修大学社会体育研究所公開シンポジウム2011 [スポーツレガシーシリーズ VOL. 4]スポーツ科学の可能性とその限界―実践としてのスポーツ科学―が専修大学で行われました。
今回のシンポジウムは、スポーツに関わる者として常に考え続けることの大切さを感じることが出来ました。目標は勝つこと、ただこの一点に拘る中で、スポーツ科学が取り入れられてきたのだと感じました。
現在のスポーツ界は、昔と比べ大きく環境が変わってるのだと思います。色々な立場の人たちがスポーツに関わることは、スポーツが成熟する過程においてとても大切な要素だと思います。しかし、その一方で、複雑化する組織がその目的を達成するためにマイナスに影響することもあるかもしれません。
Nature 2011年9月15日号に『動き始めた創薬のオープン・イノベーション』の記事が載っていました。
(http://www.natureasia.com/japan/nature/ad-focus/110915.php)
『クローズド・イノベーション』は、自分の会社1社だけで、アイデアを創出し、材料を調達して、研究開発し、その後商品化して市場に出し、上がった利益でまた新製品や新技術を開発するといったサイクルを回す、“自前主義”のことです。一方、『オープン・イノベーション』は、ほかの組織の優秀な人材と協働し、外部の研究開発を利用することであると述べられています。
さらにコラムの中では、『確かに、オープン・イノベーションでは、ステークホルダー(利害関係者)の役割分担、市場化までのプロセス、開発費の負担、知的財産権(知財)などの調整は複雑になるといった面もあるが、新しいアイデアやリソース、技術を効率よく利用でき、1社が抱える失敗のリスクが軽減されるメリットがある。だが、それ以上に重要なのが、かかわった企業や機関が互いに発展し、“新しい大きな価値”の創造につながる可能性が高いことだ。長引く不況の下、新製品が売れにくく、また商品寿命が短くなっている昨今、オープン・イノベーションはビジネスのキーワードとして注目されている。』と述べられています。
また、日本のオープン・イノベーションの課題と提案については、下記のように指摘しています。
(1)役割分担の明確化
(2)効率的なマッチング・システム
(3)人材の育成とポジションの安定化
(4)柔軟で確実な知財管理
(5)日本型オープン・イノベーションの確立
今回のシンポジウムを拝聴して、スポーツにおけるスポーツ科学は、どのような型のイノベーションが起こり、実現していくのか、考えさせられました。今回は、スポーツとちがう分野の創薬の視点から考えてみましたが、本質は同じかもしれません。
2011年10月19日水曜日
2011年10月5日水曜日
日本のプレゼンスを考える
以前のブログで『日本は必要ですか?』という問いを授業で考えてみました。
考えれば考える程難しいことを実感しました。
また、まだ答えは見えてませんが、答えを見つける過程がとても貴重な時間だと感じています。
考えれば考える程難しいことを実感しました。
また、まだ答えは見えてませんが、答えを見つける過程がとても貴重な時間だと感じています。
2011年10月4日火曜日
Activity is the best medicine
2011年のネイチャー誌に『Prevention: Activity is the best medicine』の記事が載っていました。(Nature475,S16–S17(14 July 2011)).
アメリカスポーツ医学会でもHPの中に『Exercise is medicine』という言葉が記載されています。世界には『運動』が本当に最もよい医学であると信じて研究や活動している人たちがいることを改めて感じます。
大学院ではスポーツ医学研究室で学び、色々な立場の方たちと関わりをもつことができました。また、昔は『運動医学研究室』だったようです。実際のスポーツ現場では、選手、コーチ、トレーナー、ドクター、など色々な立場からスポーツに関わっています。医療資格もない自分は、当然ドクターやトレーナーと違う立場ですが、スポーツ科学(研究)の立場から現場にどう発信し貢献するか考えていかなければならないと思っています。
言葉は時代とともに変わっていきますが、「運動」、「スポーツ」、「身体活動」と医学との関わり方も様々ですが、その言葉の持つ意味は異なり、関わる人たちも違うかもしれません。最近は基礎研究の視点から運動と身体適応メカニズムについて研究していますが、分子レベルから身体活動や運動に関するエビデンスを蓄積することが運動の価値を高めると思っています。
『Activity is the best medicine』は、運動・スポーツを教育研究する立場として大きな目標を示していますし、これからの時代に運動の重要性がより増してくることを予感させてくれます。
アメリカスポーツ医学会でもHPの中に『Exercise is medicine』という言葉が記載されています。世界には『運動』が本当に最もよい医学であると信じて研究や活動している人たちがいることを改めて感じます。
大学院ではスポーツ医学研究室で学び、色々な立場の方たちと関わりをもつことができました。また、昔は『運動医学研究室』だったようです。実際のスポーツ現場では、選手、コーチ、トレーナー、ドクター、など色々な立場からスポーツに関わっています。医療資格もない自分は、当然ドクターやトレーナーと違う立場ですが、スポーツ科学(研究)の立場から現場にどう発信し貢献するか考えていかなければならないと思っています。
言葉は時代とともに変わっていきますが、「運動」、「スポーツ」、「身体活動」と医学との関わり方も様々ですが、その言葉の持つ意味は異なり、関わる人たちも違うかもしれません。最近は基礎研究の視点から運動と身体適応メカニズムについて研究していますが、分子レベルから身体活動や運動に関するエビデンスを蓄積することが運動の価値を高めると思っています。
『Activity is the best medicine』は、運動・スポーツを教育研究する立場として大きな目標を示していますし、これからの時代に運動の重要性がより増してくることを予感させてくれます。
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