2014年8月30日土曜日

スポーツとセレンディピティ

201482528日に開催された日本体育学会第65回大会(岩手)に参加しました。発表テーマは筋局所アンドロゲン産生を介した高齢期の筋機能改善メカニズム」。
体育学会は、専門としている運動生理学の分野だけでなく、体育方法、スポーツ心理、社会学、アダプテッドスポーツ、哲学、バイオメカニクス、体育経営、スポーツ政策等々、国内の体育分野を網羅した大きな学会です。

これまで自分の専門分野を中心に参加していましたが、今回は、意識的に色々な分科会の発表に参加しました。
キーワードは、女性アスリート、リテラシー、オリンピック、障がい者スポーツ、などです。

専門分野とは異なる分野の発表を聞くことの面白さを改めて感じた学会でした。
一つのキーワードを色々な視点から考えることの出来る学会だと思います。

研究をする中で、おもわぬ結果や事象と出会うことが多々あります。
仮説とは違うデータ、考え方、視点、そういったものを活かすことも研究や事業を進めていく上で大事な視点なのかもしれません。

MITメディアラボの伊藤所長の著書の中で、セレンディピティ(思わぬものを偶然に発見する能力・偶発性)について述べられています。

学会はセレンディピティと出会う一つの場なのかもしれませんし、セレンディピティを感じる感覚を大事にして行きたいと思います。






2014年8月21日木曜日

What is YOG DNA?

第2回ユースオリンピックの視察で中国・南京に行ってきました。
初めてのユースオリンピック、開会式、競技観戦、文化・教育プログラムなど実際に観て、感じることが出来ました。とくに2万人の学生を中心としたボランティアの親切な対応には感心させられました。2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいても、ボランティアの組織や育成、ネットワークをどうしていくのか、考えることができました。そして、興味深いキーワード「YOG DNA」です。分子生物学に少し足を踏み込んでいる自分にとって、この言葉は面白い表現だと感じました。

遺伝情報は「DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質」の順に伝達され、この概念をセントラルドグマといいます。

YOGの遺伝情報は、どのように転写、翻訳されるのか?
大会を通してその答えが見つかるのかもしれません。