2011年12月27日火曜日

いかに生きるべきか

阿部謹也著「大学論」の中で、身体と教養について述べられています。
「12世紀のサン・ヴィクトールのフーゴーは、『いかに生きるべきか』という問いに対して哲学こそその答えを与えるものとし、神学、数学、音楽、天文学、商学、経済学、財政学、家政学、医学、農学、狩猟額、手工業、娯楽、スポーツ、演劇などを挙げている。その中にスポーツが入っていることに注目しなければならない」と述べられています。

『いかに生きるべきか』という問いに対して、スポーツが存在しているということです。体育の世界に身を置くものとして、もう一度、体育、運動、スポーツとは何かを考えさせてくれました。これまで、哲学や社会学的視点からスポーツについて考えたことはあまりありませんでしたが、大学での教養体育、その一方、運動効果を分子生物学的手法を用いて研究する中で、その大きな目標(達成感)については明らかとした答えがありませんでした。
実は、『いかに生きるべきか』という問いに対して求め続けることが共通する目標なのかもしれません。

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