2011年12月5日月曜日

創発について考える

MITメディアラボ所長の伊藤穣一さんのインタビュー記事「創発する民主主義;現場からの発信で新たな政治を創造,ネットが後押し」を読みました.(朝日新聞,2011年9月3日)

記事の中では,「創発」とは「ボトムアップで思いがけない高度な秩序が生まれること,例えば,大都市でも,トップダウンの都市計画より住民の相互作用から生み出された街並の方がうまくいく」と述べています.さらに,「企業を見ていても,イノベーションとか新しいものはほとんど現場とか端っこから来る.問題を解決るする知恵や情報やアイデアは思わぬところにある.それをうまく集めて,かたちにしていけば,政治家にはできないような結果をだせる.ネットとかソーシャルメディアは,その過程をサポートする強力な道具です」とコメントしています.

スポーツの場面においても,「創発」という視点はともて面白い視点だと思います.スポーツ科学に関する情報についても現場の視点で何が有効かを考えることが,新たな試みを生み出す可能性があります.ITやソーシャルメディアをツールとして用い、草の根的発想からそれぞれの目的に応じた新たなスポーツ支援策や動機づけなどのアプローチを見出すことが出来れば面白いと思います.

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