3月31日、明日からまた新たな年度が始まります。
専修大学に着任して1年、新たな環境で多くのことを学びました。
先日、専修大学少年少女レスリング教室の子ども・保護者を対象にスポーツ科学の講義を行いました(http://www.senshu-u.ac.jp/~off1014/)。初めての試みで伝えることの難しさを実感しましたが、現場に立っていない自分が貢献できる場所を少し見つけることが出来ました。コーチングスタッフは仕事を抱えながら、毎週、子ども達に熱心に指導しています。コーチとの会話の中で、「子ども達に教えていて学ぶことがあるし、教えていて楽しい」と言っている姿がとても印象的でした。子どもだけではなく指導者もスポーツ(レスリング)を通して学んでいるのだと感じました。
一方、自分の回りには、オリンピック金メダル獲得を目指し、レスリングの強化にほとんどの時間を費やして指導されている先生方がおり、トップスポーツに携わることの大変さを感じることが出来ます。ここには、レスリングという一つの競技を通して、競技スポーツと生涯スポーツの両方を実践されている指導者がいるのです。そういった意味でも、トップスポーツの強化というのは、生涯スポーツに大きな影響を与えるのかもしれませんし、そのことを実践している指導者の方々と接することは大きな刺激を受けます。
2012年3月31日土曜日
2012年3月23日金曜日
終わりは始まり
3月ももうすぐ終わり、4月から新たな大学生活が始まります。
3月は歓送迎会や卒業式と色々な行事があります。大学に限らず新たな環境に身を置く事は大変なことも多いと思いますが、人間的成長を得る「チャンス」なのかもしれません。
「チャンス」について、フェラン・ソリアーノ著「ゴールは偶然の産物ではない」の中で、コロンブスの話しを例にとり述べられています。
コロンブスは、香辛料を運ぶ航路として新しいルートはないかと考えていました。インド諸国に到達するための新たなルートを探して旅に出ましたが、その時、新大陸アメリカにたどり着きました。コロンブスはその後、莫大な富をえます。この話しの中から、「ある一つのことを探しているときに別のものを発見することがある。コロンブスは、インド諸国に向かっているときにアメリカ大陸を発見した。最初の考えや目的に固執するあまり、他の可能性を発見するチャンスを逃していはいけない」と述べています。
社会や色々な組織が大きく変化する日々の中で、 チャンスを活かすためには、常に考え続けなければならないと思います。
3月は歓送迎会や卒業式と色々な行事があります。大学に限らず新たな環境に身を置く事は大変なことも多いと思いますが、人間的成長を得る「チャンス」なのかもしれません。
「チャンス」について、フェラン・ソリアーノ著「ゴールは偶然の産物ではない」の中で、コロンブスの話しを例にとり述べられています。
コロンブスは、香辛料を運ぶ航路として新しいルートはないかと考えていました。インド諸国に到達するための新たなルートを探して旅に出ましたが、その時、新大陸アメリカにたどり着きました。コロンブスはその後、莫大な富をえます。この話しの中から、「ある一つのことを探しているときに別のものを発見することがある。コロンブスは、インド諸国に向かっているときにアメリカ大陸を発見した。最初の考えや目的に固執するあまり、他の可能性を発見するチャンスを逃していはいけない」と述べています。
社会や色々な組織が大きく変化する日々の中で、 チャンスを活かすためには、常に考え続けなければならないと思います。
2012年3月12日月曜日
女性の危険を察知する能力は黄体期に高いの?
女性スポーツにおていも女性の月経周期はパフォーマンスやコンディショニングの点から研究が進められています.今回のレポートは,予備的段階のようですが,黄体期にヘビの画像を見つけ出す能力が高いとのことでした.女性アスリートでは月経前の黄体期は自覚的なコンディションが悪いとする報告がみられますが,注意力などを必要とする競技では良い時期として考えることもできるかも知れません...色々な視点や立場からの研究がこれからより必要になってくると思います.
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【神経科学】ヘビの画像を見つけ出す能力は月経周期中に変動する
Neuroscience: Snake detection may vary across the menstrual cycle
Scientific Reports, 2012年03月09日
女性は、月経周期の後半になると、ヘビやその他危険をもたらすおそれのある刺激を素早く見つけ出せるかもしれないことが予備的な研究に明らかになった。ただし、この予備的研究では、被験者が月経周期のどの位置にあるのかを血液検査で確認していないため、今回報告された行動上の影響がホルモン濃度と相関しているかどうかを確認するにはさらなる研究が必要となる。この研究成果を報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。 成人は、ヘビの画像を目標物として見つけ出す速度が花の画像の場合より速くなる傾向がある。そして、女性の場合には、気分、認知能や社会的行動が、月経周期の各期で変化するという学説があることから、正高信男(まさたか・のぶお)たちは、こうした変化が、ヘビの画像を見つけ出す作業における女性被験者の成績に影響するかどうかを調べた。月経周期の3期のいずれかにある健康な閉経前の成人女性(合計60人)を被験者とし、1つのヘビの画像と8つの花の画像を並べたマトリクスと8つのヘビの画像と1つの花の画像を並べたマトリクスを見せて、できるだけ早く目標物の画像を見つけ出すテストを行った。 その結果、最も速く目標物を見つけ出したのは、月経周期の黄体期の女性だった。黄体期には、エストラジオールとプロゲステロンの濃度が高い。正高たちは、今回得られた結果の原因として、健康な女性の月経周期に生じるホルモンの変化を挙げているが、これらの結果を検証するためには、客観的なホルモンデータに基づく研究をさらに行う必要があると思われる。(http://www.natureasia.com/japan/highlights/details.php?id=1710より引用)
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【神経科学】ヘビの画像を見つけ出す能力は月経周期中に変動する
Neuroscience: Snake detection may vary across the menstrual cycle
Scientific Reports, 2012年03月09日
女性は、月経周期の後半になると、ヘビやその他危険をもたらすおそれのある刺激を素早く見つけ出せるかもしれないことが予備的な研究に明らかになった。ただし、この予備的研究では、被験者が月経周期のどの位置にあるのかを血液検査で確認していないため、今回報告された行動上の影響がホルモン濃度と相関しているかどうかを確認するにはさらなる研究が必要となる。この研究成果を報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。 成人は、ヘビの画像を目標物として見つけ出す速度が花の画像の場合より速くなる傾向がある。そして、女性の場合には、気分、認知能や社会的行動が、月経周期の各期で変化するという学説があることから、正高信男(まさたか・のぶお)たちは、こうした変化が、ヘビの画像を見つけ出す作業における女性被験者の成績に影響するかどうかを調べた。月経周期の3期のいずれかにある健康な閉経前の成人女性(合計60人)を被験者とし、1つのヘビの画像と8つの花の画像を並べたマトリクスと8つのヘビの画像と1つの花の画像を並べたマトリクスを見せて、できるだけ早く目標物の画像を見つけ出すテストを行った。 その結果、最も速く目標物を見つけ出したのは、月経周期の黄体期の女性だった。黄体期には、エストラジオールとプロゲステロンの濃度が高い。正高たちは、今回得られた結果の原因として、健康な女性の月経周期に生じるホルモンの変化を挙げているが、これらの結果を検証するためには、客観的なホルモンデータに基づく研究をさらに行う必要があると思われる。(http://www.natureasia.com/japan/highlights/details.php?id=1710より引用)
2012年3月5日月曜日
研究を発表するということ
3月5日,朝から強い雨が降り続いています.
先日,日本体育大学運動生理学研究室にて研究発表してきました.
このような機会を与えて頂いた先生,学生さんに感謝しておりますし,今後,リニューアルされた校舎で面白い研究が発表されることを楽しみにしています.
勉強会や学会での研究発表はいつになっても緊張感があります.大学院で初めて勉強会の発表をした時は,多くの時間をかけて準備し緊張しながら発表したことを思い出します.その一方この緊張感は消えることなく,今もなお保ち続けています.
スライドや発表のスキルは少なからず向上しても,本質的に人前でプレゼンする緊張感はこの先も変わらないのかもしれません. それは,データに対して教員学生等の身分を問わず,すべての人が疑問に感じたことを自由に発言・共有できる場なのからだと思います.発表データはその時点で共有化され,多くの示唆を受けることができます.この様な刺激を色々な環境で受けることが必要だと感じています.
自分のデータや考えに対して常に疑問を持ちながら取り組んで行くことはとても大事なことですし,その場の一つが勉強会やセミナーなのかもしれません.
先日,日本体育大学運動生理学研究室にて研究発表してきました.
このような機会を与えて頂いた先生,学生さんに感謝しておりますし,今後,リニューアルされた校舎で面白い研究が発表されることを楽しみにしています.
勉強会や学会での研究発表はいつになっても緊張感があります.大学院で初めて勉強会の発表をした時は,多くの時間をかけて準備し緊張しながら発表したことを思い出します.その一方この緊張感は消えることなく,今もなお保ち続けています.
スライドや発表のスキルは少なからず向上しても,本質的に人前でプレゼンする緊張感はこの先も変わらないのかもしれません. それは,データに対して教員学生等の身分を問わず,すべての人が疑問に感じたことを自由に発言・共有できる場なのからだと思います.発表データはその時点で共有化され,多くの示唆を受けることができます.この様な刺激を色々な環境で受けることが必要だと感じています.
自分のデータや考えに対して常に疑問を持ちながら取り組んで行くことはとても大事なことですし,その場の一つが勉強会やセミナーなのかもしれません.
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